気がついたら
"帯には、「日本企業の病はここにある! 組織を本当によみがえらせた手法とは」とあります。
読んでみると、「これは俺の会社のことか!」と思われる方が多いかと思います。
うまくいっている会社ほど、過去の成功体験にしがみついたりして風通しの悪い会社になっていることが多いと言われています。
風通しが悪くなると、経営意志決定者に現場からの生の情報が上がってこなくなります。
そうなると現場担当者は、上司の命令を素直に聞きにくくなります。
気がついたら経営危機・・・
企業風土の改革に成功した例が、例えば日産自動車だとかメディアで紹介されていますが、自分の会社に対して風土改革ができるのか?
下から改革するのか? 上から改革するのか? 外部(コンサルティング会社など)から改革するのか?
キーマンは献身的なミドルの存在のようです。
感動的な企業小説として読むのも良いし、典型的な企業の病理の研究所として読むのも良いし、
風土改革のためのコミュニケーション改革のひとつの例として読むのも良いでしょう。
少なくとも、会社を辞めようかと思っている人は是非!
風土改革
組織の風土はどうしたら変えられるのか? について物語調で分かりやすく書かれています。主人公が無邪気に立ち向かう時にどのような壁が立ちはだかるのか? また、周囲の反応はどうなのか? リアリティーがありました。 会社と個人の溝を埋めるときに、会社が個人を変える事はできないが、 個人が変わることは出来る。 自律の大切さを学びました。 また、まじめな雑談が日々交わされることが重要で、 オフサイトミーティングの効果的な方法も書かれており参考になりました。 ファシリテーションの能力も必要ですね。 前向きな文化に変わると会社も個人も挑戦へと向かうのでしょうね。 自分の会社の風土がちょっと気になりだした方にお薦めです。
企業風土を変えるためには。
人の集合体である会社を変えるためには一人一人の人の気持ちを変えなければいけません。 しかし、人の気持ちはなかなか変えられません。 どのように変えていけばよいのかを物語仕立てで解き明かしています。 評論家ばかりで当事者がいない「ヨコハマ自動車部品」を舞台に若手課長の瀬川を中心として企業風土改革のプロセスが描かれています。 思考錯誤の後、社員一人一人が「自分改革」を通して会社が変わってい様子が臨場感を持って伝わってきます。 「ザ・グレートゲームオブビジネス」「ゴール」の様に自分が瀬川に入り込んでしまいました。 また、風土改革ノートも理論としての裏付けの役割をはたしています。 なんとか会社を変えたいと思っている若手の方ばかりでなく、企業トップも読んで欲しい一冊です。
現場の人から、企画系の方まで頑張って仕事している方向け
経営危機に陥った企業が再建されていく様子を小説仕立てで書かれている、企業再生もののヒットセラー。 様々な立場からの視点で描かれており、いろんな立場の人が参考になる物語です。人が動く、人が変わる、、、人が動かない、人が変わらない、組織が変わらない、、、どうしてそうなるのか?どうして思ったように組織が動かないのか、組織変革、目標達成のため日々頑張るビジネスパーソンには役立つヒントが満載です。 続編の ・なんとか会社を変えてやろう ・ここから会社は変わり始めた も併せてご覧下さい。
30人以上の企業経営者は読むべし!
私の属していた組織(生協)は300人以上の従業員を抱えていました。 業種は違えど、この本と同じ事が起こっていて、組織は「情報が詰まり」「仕事が詰まって」いました。 システム部門兼企画室の私は主人公の様に、渦中の人となりました。残念ながら、この本の様な協力者を得る事ができず。現在は、40人程度の職員が頑張っているようです。 私といえば、新天地を求めてドロップアウトした一人ですが、出ても、残っても、大変な世の中を実感しながら、日本の企業が元気を取り戻す為の「ひとつの方向を示した本である」と感じます。
日本経済新聞社
ここから会社は変わり始めた ケーススタディ・企業風土改革 日経ビジネス人文庫 (日経ビジネス人文庫) 日経ビジネス人文庫 なんとか会社を変えてやろう 実践ガイド・企業風土改革の進め方 (日経ビジネス人文庫) トヨタ式最強の経営―なぜトヨタは変わり続けるのか 会社を変える人の「味方のつくり方」 (日経ビジネス人文庫) 経営パワーの危機―熱き心を失っていないか (ビジネス戦略ストーリー)
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